パーマかけようと思う

おじいちゃんおばあちゃんと住んでいる。毎日たのしい。朝は雨の日でも駐車場まで見送ってくれ、帰りは満面の笑みでおかえりと迎えてくれる。定時退勤で帰ってくるとより嬉しそうだ。

おじいちゃんに人と気持ちよく仕事をする極意を聞いた。「気遣いよ。社会の付き合いを知るんや」と話してくれた。「たばこ持ってこいと言われたら、たばこだけ持っていったらあかん。たばことライターと灰皿を持ってこないと、持ってきたっていうことにならん」「小さい声の挨拶はせんほうがマシ」とのことだった。おばあちゃんは、「人を抑え込むんじゃなくて、おだてる」「また言うてるわって思っときな」「どんくさいねん、どうやったら早くできるか教えてって言っとき」「気遣いすぎず、朗らかにやで」「パーマかけたりしてね、大人っぽくしとき。高校生みたいに見えるから余計言いやすいんよ」と言ってくれた。

自分は人がくれた気遣いを大事にできているのか、気付けているのかさえ自信がない。空回りが多いし、何か働きかけるのが怖くて気遣うことができなくなるときもあるし、気遣われすぎたら嫌じゃないか?と思って何もしなくてやばかったときもある。ちょっとした声掛けって大事なのだなと思う。感謝って小まめに言うほうが気持ちいいのですね。でもそれで人の気持ちをコントロールするようなことをしてはならん。

仕事は覚える気満々でいこうと思う。パーマかけようと思う。